虫歯の治療したのになぜ痛い?

院長ブログ

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虫歯の治療したのになぜ痛い?

虫歯の治療したのになぜ痛い?

最初は痛くなかった歯を治療したら痛くなった…。すごく多い質問です。

以下は当院で読んでいただいている事項です。

 

歯の神経を残したいですか? すごく大事なお話です!

~あなたはどのお考えですか?~

□無理してでも神経を残したい

□被せた後痛みがでるかもしれないけど、神経を残したい

□どんなことがあっても絶対痛いのは嫌だ!

□一回チャレンジしてダメなら神経を抜いていきたい

□90%痛いかもしれないけど、10%治るかもしれない方にかけてみたい

□80%痛いかもしれないけど、20%治るかもしれない方にかけてみたい

□70%痛いかもしれないけど、30%治るかもしれない方にかけてみたい

□60%痛いかもしれないけど、40%治るかもしれない方にかけてみたい

□50%痛いかもしれないけど、50%治るかもしれない方にかけてみたい

※神経までの距離は歯によって千差万別です。経験上ある程度の距離を把握していますが、神経までの確実な距離はわからない…ということをご理解ください。

※むし歯の大きさは広さではなく深さが問題になってきます。

神経にいかに近づくかで神経を抜く可能性が高まってきます。

時に神経は細かく枝分かれし、歯の表層にまで近づいている場合があります。そのような場合、被せた後に歯がしみるということもあります。歯が軽度にしみる状態が続くと神経が委縮し痛みが減少する場合と、炎症が大きくなり痛みが増加する場合があります。当院では生活に支障がでるレベルでは神経を抜くことをおすすめすることがあります。

※むし歯を残したまま被せ物・詰め物をすることはできません。深いむし歯を取りきると、麻酔がきれてから、今痛くない歯が痛くなることがあります。可能な限り様子をみてから、神経を抜くかどうかを確認し、最終的な詰め物をします。

※私たち歯科医師の考えはなるべく神経を残したいという気持ちが強いですが、患者さんによっては、少しでも痛みがあることが苦痛であったり、仕事の都合(歯医者に行く時間が作れない人など)で歯医者に来れない方も数多くいらっしゃいます。

歯に対する考え方が歯医者と患者様で温度差があります。私(院長)であれば…ちょっと痛くても(痛みの度合いで3~4)神経は残したいと考えてしまいます。

例えば「今日指の爪を一枚剥ぎましょう」と言ったらほとんどの方は断ると思います。これは目にみえているからだし、皆様がよく知っているからだと思います。でも爪は再生しますが、歯の神経は再生しません。

※歯の神経(栄養血管)の役割

・歯に栄養を送る

・歯に潤いをあたえる(割れにくくなります)

・歯の痛みを感知する(歯の変化を知らせます)

※ここまで歯の神経について書きましたが、歯を削っていくうちに「これは完全に残せないな…」ということが多数あります。そのような場合はこちらから神経を抜く処置を強くご提案させていただくことがあります。

※歯がすごく痛い時は麻酔が全然効かないことがあります。この場合、炎症を抑える薬を入れて次回再度挑戦するか、神経に直接麻酔をして麻酔を効かせる方法がありますが、神経に麻酔をするときすごく痛いです…が、ほとんどの場合確実に麻酔を効かせることができます。3~5秒我慢してもらうかもしれません。

※一番大切なことは治療内容を理解していただくことです。私たち歯科医師が一生懸命神経を残したとしても、歯の神経についてご理解いただけない患者さんは「治療したのになぜ痛いんだ!」ということがあります。

お口の中、受ける治療のことをよく理解し、ご一緒に治療に参加していただければ幸いです。